歯周病の治療を行うことにより歯ぐきの炎症は消えて健康な状態になります。
しかし一度歯を支えている組織が損傷しているために、元々健康な歯周組織にくらべると炎症が広がりやすくなっています。
また歯周ポケットも再発しやすくなっています。
虫歯を治療したあとはほとんどの場合金属をかぶせたり、樹脂系の材料でつめたりして治療完了となりますが、
一旦削ってしまった部分は虫歯が再発しやすくなってしまいます。「治療が終わったからもう大丈夫」というわけではなく、
実は健康を保つためにはそこからがスタートなのです。
定期的な検査と予防処置を受けることにより歯の寿命を延ばすことが多くの研究から実証されています。
50才以上の日本人の場合、平均して10年間で約5本の歯を失っていきます。一方定期的な検査と予防処置を受けることにより、
10年間で平均0.5本の歯を失うに留めることができ、また8割の方が10年間に1本も歯を失わずにすんだという調査結果が明らかになっています。
歯周病は再発が起き易い病気です。ひとたび歯周病が進行してしまうと、治療により健康な歯ぐきに回復できた後にも油断をすると再発し易くなります。
また、できるだけ歯を削らないことがむし歯の再発を抑えて、歯を健康に保つためには大切なこととなります。
これを達成するためにはご自分での毎日のホームケアーに加えて歯科医院での定期健診とお口のクリーニングが重要な特効薬となります。
当医院では治療終了後に「お口の健康手帳」を差し上げます。定期健診に来院されるたびに手帳に検査結果を記入してお渡しします。これにより皆様にご自分のお口の状態の変化を理解していただき、ホームケアーの一助になればと考えています。
→【歯周病の予防】についてもっと詳しく見る(歯周病学会HPへ)
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