米良歯科医院
歯周病について

歯周病について 歯の構造について 歯周病進行の流れ

歯周病について

歯周組織の顕微鏡写真 歯と歯の間の歯周組織の顕微鏡写真

 歯周病は「Silent disease(静かな病気)」と呼ばれています。患者さん本人には自覚症状が出にくく、病状が進行しても自覚できないために、 症状が出た時には既に重症になっているということがよくあります。

 平成10年度、11年度、鹿児島県下に於いて40歳以上の1400名余りを対象に実施された歯周病の調査が行われました。 それによると、歯ぐきが健康であったのは全体の3パーセントにすぎず、残り大多数のかたはなんらかの歯周疾患に関する指導・処置を必要と していることが明らかになりました。ところが、同時に行われたアンケート調査の結果と比較してみると、
(1)自分は歯周病にかかっていないと思うと答えた人の60%余りが実際には4mm以上の歯周ポケット(やや進行した歯周病)を有すること、
(2) 6mm以上の歯周ポケット(進行した歯周病)を有する人の中で、36%のみが歯周病にかかっていると自覚していること
が判り、 歯周疾患について自覚症状と実際の臨床状態との間に開きがあることが明らかにされました。
多くの方は自分が歯周病にかかっていることに気がつかずにいる場合が多いのです。

【歯周病の原因】についてもっと詳しく見る(歯周病学会HPへ)

【歯周病の症状】についてもっと詳しく見る(歯周病学会HPへ)

【歯周病の予防】についてもっと詳しく見る(歯周病学会HPへ)

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 ※ 4mm以上の歯周ポケットがある場合歯を支えている骨が解けた状態であることが予想されます。 深くなるほど骨が深くまで解けている可能性が高くなります。

見た目は健康そうな歯ぐき 見た目は健康そうな歯ぐき

 → 見た目は健康そうな歯ぐきですが、実際には歯を支えている骨が広い範囲で溶けてしまっています。

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歯の構造について

歯の構造

 歯は単純に歯肉に埋まっているわけではなく、歯肉、骨(歯槽骨)そして繊維(歯根膜)によって支えられています。
 歯根膜は歯槽骨と歯根、歯肉と歯根を繋いでおり、クッションの役目も果たしており、とりわけ歯をささえていく上で重要な部分です。

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歯周病進行の流れ

健康な歯ぐき

健康な歯ぐき 健康な歯ぐきではこのように歯根膜の繊維がいろんな方向に張り巡らされており歯を支えています。 健康な歯肉 健康な歯肉

 → この患者さんのレントゲン写真。歯そう骨の破壊は見られません。

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初期の歯肉炎

初期の歯肉炎 1〜2週間ほど歯ぐきの境目の付近の歯にプラークが付いていると歯肉に炎症が発生します。 プラークはばい菌のかたまりです。400から500種類のばい菌が口の中には住み着いています。 そのうちのいくつかは毒素を放出し、歯肉に炎症が起こります。この段階ではわずかに赤く腫れるだけでほとんど自覚できません。 炎症のある歯肉
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歯周ポケットの形成

歯周ポケットの形成 ・ プラークを長い期間取り残した状態が続くと、炎症はひどくなり、そのため、繊維は溶かされ、歯肉は根からはがれて、 その結果根と歯肉の境に溝(歯周ポケット)ができます。
・ 歯ブラシの毛先は歯周ポケットの中まで届かないので、そこにはばい菌のすみかが形成され、より深い所に 炎症が広がります。炎症が広がると、より深い所の繊維が溶かされていくという悪循環が生じます。
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歯周炎へ進行

歯周炎へ進行 ・ 炎症がさらに深い所に広がると、骨が溶け始め、歯周炎へと悪化していきます。
・ この状態まで病気が進行しても、ほとんどの場合自覚症状はありません。
非常に進行した歯肉炎 非常に進行した歯肉炎

 → この患者さんのレントゲン写真。健康な方のレントゲン写真とくらべると歯そう骨がたくさん溶けています。

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【歯周病の症状】についてもっと詳しく見る(歯周病学会HPへ)

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